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2009年2月24日 (火)

おくりびと

「おくりびと」(滝田洋二郎監督)が、日本作品では初めてアメリカ・アカデミー賞外国語映画賞を受賞した。おめでとうございます。

葬儀という死者を尊厳を持ってあの世におくりだす、日本特有の文化を描いた作品が、アカデミー賞を受賞したことは快挙といえよう。地に落ちた政治ニューズが蔓延するなかで、ひさびさに晴々したしたグッド・ニューズに接した。

14年前の1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災直後に5502名のご遺体が一瞬にして発生した。この時のご遺体は、棺もなく、死に化粧もできず、満足なお別れもできずにモノのごときに扱われていったことは、私の脳裏から今も消えない。

たとえ震災時、非常時といえども、出来る限り尊厳ある死としてお送りすること、これが阪神・淡路大震災時に学んだ大きな教訓であった。この教訓をいかして、震災後「災害時緊急棺」を開発し、世に問いかけている。

http://www.machiken.co.jp/goods/index.html#004

日本で新型インフルエンザ・パンデミック発生時には、最大42万人ものご遺体が発生することが予測されている。21世紀前半は、巨大地震の再来期にあり、近い将来必ず発生する地震災害でも大量なご遺体が発生する。

こうした不条理な死をむかえるご遺体を、尊厳ある死としてあの世に送るための準備が、はたして我が国ではどこまでできているのであろうか。

「おくりびと」は、このことを我々に問いかけている。

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